新理事⻑就任挨拶

一般社団法人 日本即席食品工業協会
井田純一郎理事長就任のあいさつ
令和6年5月

この度、日本即席食品工業協会の理事長を拝命いたしました井田純一郎でございます。
当協会は令和6年9月に創立60周年を迎えます。即席めん産業の草創期は、特許係争の多発や団体の乱立等、混乱状態が続き、紆余曲折を経てようやく一つの団体としてまとまったという経緯がございます。混沌と軋轢の中で、業界団体の中心的役割を担った安藤百福(初代理事長)を筆頭に、協会運営に尽くされた多くの先達の努力と英知、奉仕的精神に感謝するとともに、それを受け継いだ関係各位の研鑽と情熱によって、今日の即席めん産業の発展が支えられてきたことを、あらためて肝に銘じなければなりません。

即席めんの需要は世界で1,200億食を超え、国内需要は令和4年に過去最高となる59億9,000万食を更新しました。これも常に変化する社会に対応し、即席めんに新たな価値を創造し続けた、会員各位の努力の賜物だと考えております。

今後は、さらに急速な高齢化、少子化、人口減少や、環境意識の高まりなど、食品産業にとって未体験の環境変化に直面いたしますが、持続可能な社会の実現に向けて積極的に貢献していくため、食の安全・安心、健康と栄養、環境負荷低減対策、安定供給の4つの目標を掲げ、先人の知恵と熱意に学び、即席めん産業が未来に向かって更なる発展を遂げることができるよう、力を合わせて努力していく所存です。

協会創立60周年という大きな節目の年に理事長に就任するに当たり、会員各位はもとより消費者の幅広い期待に応え、一人ひとりが多様な幸せを実現できる社会の構築に貢献していけるよう、本会事業の一層の改革と充実に努めてまいります。

今後とも本会に対する皆様方のさらなるご支援、ご協力をお願い申し上げます。