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即席めんの賞味期限について(2013年11月8日)
来年春から、即席めんの賞味期限が長くなります
背景
世界の生産の3分の1に当たる13億トンの食料が毎年廃棄されると言われる一方で、将来の穀物需給の逼迫が予想される中、アフリカ等での飢餓は深刻であるうえ、食料価格も上昇基調にあることから、食品ロスの削減は我が国だけでなく世界的にも大きな課題となっています。
我が国では食料の自給率向上が大きな課題となっていますが、東日本大震災を契機に「もったいない」精神の機運も高まっており、国民全体としての食品ロス削減が期待されています。食品事業者による食品ロス削減に向け努力することは当然と考えられます。
取り組み(ガイドラインの改訂)
即席めん製造業の場合、賞味期限は比較的長いことから基本的に廃棄は少ないものと考えていますが、この賞味期限を更に延ばすことができれば、家庭でのストックを含め、廃棄の削減に繋がるものと思われます。
このため、当協会では主要メーカー11社の技術者で構成する技術委員会において、平成24年1月から賞味期限の延長の可能性について、保存試験データーを持ち寄り検討を重ねてきました。
その結果、これまでの製造技術や包装技術の進歩から、少なくとも1~2ヶ月は賞味期限の延長が可能との結論を得たため、これを踏まえて本年6月「即席めんの期限表示設定のためのガイドライン」を改訂しました。
今後の展開
既に各メーカーは、新たな「ガイドライン」に即して保存試験を進めており、来年春頃には従来よりは賞味期限が延長された製品、例えば袋めんで8ヶ月(従来は6ヶ月が主流)、カップめんで6ヶ月(従来は5ヶ月が主流)といった賞味期限の製品が登場することとなります。
なお、賞味期限表示は「ガイドライン」に基づき、各メーカーが自らの責任において実施するものであり、一斉に同じ賞味期限になるとは限りません。